2026年1月3日土曜日

QGISで数値標高モデルの1mメッシュデータ使用する

 基盤地図情報 ダウンロードサービスのページから数値標高モデルを選択します.

ダウンロードしたい区画を選んで数値標高モデルをダウンロードします.このとき,デフォルトでは5mメッシュにチェックが入っているかもしれないので,それらのチェックを外して,1mメッシュにチェックを入れます.
ダウンロードしたファイルは,FG-GML-xxxx-ALL-xxxx(xは任意)という名前のzipファイルなので,これを解凍します.解凍した先にもFG-GML-xxxx-DEM1A-xxxx(xは任意)というzipファイルがありますが,こちらは解凍しなくても良いのでそのまま保存しておきます.

数値標高モデルは位置情報と高さの情報しか入っていないので,等高線データに変換するには,"QuickDEM4JP"というプラグインが必要になります.プラグインのインストールは,「プラグイン」>「プラグインの管理とインストール」を選択して,"QuickDEM4JP"で検索してインストールします.
上記の画面では,インストール済のため「再インストール」の表示となっています.
数値標高モデルをインポートします.メニューバーに表示されている"QuickDEM4JP"のアイコンをクリックします.
すると,以下のようなウィンドウが開くので,「DEMファイル」の欄で,先にダウンロードして解凍したファイル(FG-GML-xxxx-DEM1A-xxxx.zip, xは任意)を選択します.その下のGeoTiffの出力等も指定したいところですが,上手くいかなかったので,とりあえず空欄にしたまま「実行」をクリックします.
処理が完了すると,以下のようになりGeTiffファイルが表示されます(以下の画像では,2区画のGeoTiffを表示しているので,色目が少し変になっています).
このGeoTiff画像は,先の読み込みの際にファイルの出力先を指定できなかったので,レイヤ > GeoTiffファイルを右クリック > エクスポート > 名前を付けて保存(A)... を選択して保存します(以下のウィンドウが開きます).この状態では,一時的に表示されているので,QGISを終了すると,次に立ち上げたときに読み込まれません.
VTR作成にチェックを入れて,ファイル名を指定し,保存先を「...」から選択します.その上で,書き出したGeoTiffファイルを読み込めば,次にQGISのファイルを読み込んだ際にも自動的に描画されるはずです.
上記のGeoTiffを読み込んだ図には,基盤地図情報にある等高線を読み込んでいますが,GeoTiffファイルからも等高線を生成できます.等高線を生成するにあたって,紛らわしいので,基盤地図情報の等高線を消します(レイヤのチェックを外す).
レイヤで等高線を生成するもととなるGeoTiffファイルを選択して,ラスタ > 抽出 > 等高線 を選択します.今回は,1m間隔の等高線を作成してみるので「等高線の間隔」を1.000000にして,詳細パラメータ > 等高線(contours)の[一時ファイルに保存]と書かれているところに,任意のファイル名を入力し,右隣りの"..."ボタンをクリックしてファイルの保存先を指定して「実行」をクリックします.処理が終わるとコンターが描かれます.
この図は,平面直交座標の図幅の境界(上と下で異なる図幅)なので,等高線やGeoTIffの配色が異なり,見にくいのでこれらを揃えます.
まずは,等高線を揃えます.レイヤーを右クリックすると以下のようなウィンドウが開くので,色を指定します.
二つの図幅の色を揃えると,以下のような表示になります.
続いて,GeoTiffの方を揃えます.レイヤを右クリックして以下のようなウィンドウを開いて,レンダリングタイプを「単バンドグレー」にして,最小値を30,最大値を100に指定してみます(これらの値は,表示したいようにその都度設定する値なので,これらの値にすれば上手くいくということではありません).
すると,以下のような表示になります.
見やすいかどうかは別として,上下で異なる図幅のものの見た目を揃えることができました.設定を以下のように「単バンド疑似カラー」にして,カラーランプを"Turbo"に設定し,最小値,最大値を変更してみます.
上記の設定では,以下のような表示になりました.

2026年1月2日金曜日

QGISでゴルフ場の地形・地質情報を整理する(その1)

QGISでゴルフ場の地形情報を整理してみた際のメモです.例として,ゴルフ場には富山県の呉羽カントリークラブを選びました.

まずは,今昔マップで,呉羽カントリークラブ周辺の情報を確認してみます.

古い地図(1/20000 長澤(明治44年発行))と現在の地形図を比較してみます.呉羽カントリークラブは1960年(昭和35年)に開場しているので,明治43年に測図された地図には呉羽カントリーは当然存在しません.ただし,地形的に高低差はあるものの比較的なだらかな地形だったことがわかるので,ゴルフ場の開設にあたって,元来の地形を活用できるこの場所が良いとなったのだと想像します.また,呉羽カントリークラブの南部には王塚・千坊山遺跡があることがわかります.この遺跡は弥生時代後期末から古墳時代前期(約1800~1700年前)の7つからなる遺跡だそうです.

1/20000 長澤(明治44年発行)と現在の地形図
1/20000 長澤(明治44年発行)と現在の航空写真

古い地図(1/20000 長澤(明治44年発行))と1961~1964年に撮影された航空写真を比較すると,地形改変が行われていることがわかります.また,1974~1978年に撮影された航空写真を見ると,開場当初からコースを拡張したことがわかります.

1/20000 長澤(明治44年発行)と1961~1964年に撮影された航空写真
1/20000 長澤(明治44年発行)と1974~1978年に撮影された航空写真

都市圏活断層図を見てみると,呉羽カントリークラブの敷地内の一部は段丘で,北西,北東部に呉羽山断層が通っているとされています(ただし,位置はやや不明確)
.また,南東部は撓曲崖が示されています.北西方向への傾動方向が示されていることから,上記の北西部にある断層線は共役断層だと推定されます.呉羽山が呉羽山断層の運動によって隆起した山なので,呉羽山断層が動いた時には防災上リスクが高い場所であると考えられます.

1/20000 長澤(明治44年発行)と都市圏活断層図

ベースとする地図には,国土地理院の基盤地図情報を使用します.国土地理院の基盤地図情報からダウンロードしたファイルは,基盤地図ビューアマニュアル)で平面直角座標VII系に変換します.基盤地図情報をQGISで表示すると以下のような画面になります.


上記の地図に 20万分の1シームレス地質図(JGD2000)を重ねてみます.こちらの図で赤線は断層線,上述の都市活断層図と同じような位置であることがわかります.地質的には呉羽カントリークラブの大半部分は更新世チバニアン期の段丘堆積物(Q22_std),周辺には更新世後期の段丘堆積物(Q31_std,Q32-33_std)であることがわかります.また,南西部は新第三紀中新世の泥岩(N2_som)です.

ゴルフ場なので,高低差や傾斜が気になるポイントだと思われるので,それらの情報も整理してみます.まずは,標高情報をもとにして高低差について整理します.数値標高モデルの1mメッシュデータ使用して描画すると以下のようになります(1mメッシュデータから等高線や色分けを行う作業に関しては,こちらの記事を参照).
上図で表示しているエリアをGoogleMapで見てみると,以下のようになります.両者を比較すると,コース内における色分けが一部不十分(北西~北~北東部が紺色になってしまっている)であることがわかります.色分けに関しては,もう少し工夫が必要です.
カラーマップを以下のように調整してみます(範囲を50~140に変更).
すると,以下のようになり,コース全体の標高変化がわかるようになりました.


等高線を外すと,以下のようになります.

なんとなく,高低差の感じは出ているとは思うのですが,ゴルフ場情報となると,もっと微細な傾斜などについて知りたくなるのではないかと思うので,それらに関しては,また,別の投稿で考えてみたいと思います.

2026年1月1日木曜日

QGIS のファイル保存(絶対パス,相対パス)

 QGISのファイル等を保存する際の設定に関するメモです.保存にあたっては,絶対パスと相対パスを指定することが可能です.

デフォルトで相対パスとなっているのではないかと思いますが,一応,確認しておくには,以下のように メニューのプロジェクト → プロパティ → 一般設定内で相対パスを指定します.