QGISでゴルフ場の地形情報を整理してみた際のメモです.例として,ゴルフ場には富山県の呉羽カントリークラブを選びました.
まずは,今昔マップで,呉羽カントリークラブ周辺の情報を確認してみます.
古い地図(1/20000 長澤(明治44年発行))と現在の地形図を比較してみます.呉羽カントリークラブは1960年(昭和35年)に開場しているので,明治43年に測図された地図には呉羽カントリーは当然存在しません.ただし,地形的に高低差はあるものの比較的なだらかな地形だったことがわかるので,ゴルフ場の開設にあたって,元来の地形を活用できるこの場所が良いとなったのだと想像します.また,呉羽カントリークラブの南部には王塚・千坊山遺跡があることがわかります.この遺跡は弥生時代後期末から古墳時代前期(約1800~1700年前)の7つからなる遺跡だそうです.
1/20000 長澤(明治44年発行)と現在の地形図
1/20000 長澤(明治44年発行)と現在の航空写真
古い地図(1/20000 長澤(明治44年発行))と1961~1964年に撮影された航空写真を比較すると,地形改変が行われていることがわかります.また,1974~1978年に撮影された航空写真を見ると,開場当初からコースを拡張したことがわかります.
1/20000 長澤(明治44年発行)と1961~1964年に撮影された航空写真
1/20000 長澤(明治44年発行)と1974~1978年に撮影された航空写真
1/20000 長澤(明治44年発行)と都市圏活断層図
ベースとする地図には,国土地理院の基盤地図情報を使用します.国土地理院の基盤地図情報からダウンロードしたファイルは,基盤地図ビューア(マニュアル)で平面直角座標VII系に変換します.基盤地図情報をQGISで表示すると以下のような画面になります.
上記の地図に 20万分の1シームレス地質図(JGD2000)を重ねてみます.こちらの図で赤線は断層線,上述の都市活断層図と同じような位置であることがわかります.地質的には呉羽カントリークラブの大半部分は更新世チバニアン期の段丘堆積物(Q22_std),周辺には更新世後期の段丘堆積物(Q31_std,Q32-33_std)であることがわかります.また,南西部は新第三紀中新世の泥岩(N2_som)です.
ゴルフ場なので,高低差や傾斜が気になるポイントだと思われるので,それらの情報も整理してみます.まずは,標高情報をもとにして高低差について整理します.数値標高モデルの1mメッシュデータ使用して描画すると以下のようになります(1mメッシュデータから等高線や色分けを行う作業に関しては,こちらの記事を参照).上図で表示しているエリアをGoogleMapで見てみると,以下のようになります.両者を比較すると,コース内における色分けが一部不十分(北西~北~北東部が紺色になってしまっている)であることがわかります.色分けに関しては,もう少し工夫が必要です.
カラーマップを以下のように調整してみます(範囲を50~140に変更).
すると,以下のようになり,コース全体の標高変化がわかるようになりました.なんとなく,高低差の感じは出ているとは思うのですが,ゴルフ場情報となると,もっと微細な傾斜などについて知りたくなるのではないかと思うので,それらに関しては,また,別の投稿で考えてみたいと思います.












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