順序付けを行うことで,αβ法の利点を最大限に発揮することができます.
順序付けにおいては,最善の局面を先頭に調べるようにすることがベストです.完全な順序付けをした場合のαβ法によるゲーム木の計算量は min-max戦略の平方根 + 若干になることが知られています.
問題としては,どのような局面(もしくは着手)が良いと判断するのか?どのような順番に並べるのか?という事柄が挙げられます.
解決法:
- 1手の深さで探索評価して,その評価値を使って順番に並べる.
- 駒を取る手や,チェックメイトなどの重要手を先頭に持ってくる.
- 探索木の中で,それ以前に別の枝で最善であった着手を先頭にする(ただし,その着手が現在局面で合法であることの確認が必要).この方法のうち,同じ深さで示された最善てをとっておいて使う方法をキラー理スティックという.
- トランスポーテーションテーブル*を参照して,そこに書かれている局面の評価値を使って良い評価順にする.
* トランスポーテーションテーブル:そこまでに訪れた局面の,その時に求めた評価値が入っている表.
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