2015年1月15日木曜日

[Earth Science] プレートテクトニクス プレートテクトニクス成立の歴史

プレートテクトニクスでは「地球は複数の硬いプレートに覆われていて,そのプレートが水平に動くことによって,自身・火山活動・造山運動が起き,地球表面の構造が作られている」と考えている.

ウェグナーの大陸移動説
ウェグナー(1880 - 1930)は現在の大陸を適当に移動させてみると,海岸線の形が一致することに気づき,1912年に大陸移動説を発表した.

大陸移動説の復活
古地磁気学:岩石は,形成された時代の地磁気の情報を残留磁気として持っている.この情報を使って昔の地磁気を研究する分野.
極移動:岩石試料に保存されている残留磁気を測定すると,偏角と伏角からその岩石が作られた時代の見かけの地磁気極の位置を求めることができる.色々な時代の岩石から求めた地磁気曲の位置は年代と共に移動している.

海洋底拡大説
海洋底拡大説:中央海嶺では地球内部からマグマが上昇して海洋近くが生まれ,海嶺の両側に向かって水平方向に移動し,海溝で沈み込むというアメリカのヘストディーツが提案した考え.

大西洋では,大西洋中央海嶺を中心とする海洋底の拡大とともに東西両側の大陸は移動することとなり,ウェゲナーの大陸移動の結果を説明できる.海洋底は全体として見ると絶えず更新されており,大陸のような古い年代を持つ近くは海洋底では存在しないことになる.

イギリスのヴァインとマシューズは地磁気極が常に自転軸とほぼ一致しているが,その極性は頻繁に反転する.この地磁気の斑点は,海嶺で常に生成されている海洋近くに磁気以上の縞模様となって記録されていると考えた(記録されている縞模様は,海嶺を挟んで対照的).

海洋近くの年代は,40億年前まで遡ることができる大陸地殻に比べて非常に新しい.大陸近くに古い時代の岩石が分布しているのは,大陸地殻が載っている大陸のプレート密度は十分に小さいために,地下深くは沈み込みにくいためである.

過去の地学関連のメモ
地球の構成と内部エネルギー
地球の形と重力,・重力異常,・地球の磁気,・重力異常
地球の内部
地球の内部の状態と構成物質,・地殻熱流量
プレートテクトニクス
プレートテクトニクス成立の歴史

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