2015年1月17日土曜日

[Earth Science] プレートテクトニクス プルームテクトニクス

ホットスポットとプルーム
ホットスポット:プレート境界でないところで火山活動が活発な地域(例:ハワイのキラウェア火山 - プレート境界から遠く離れている-).
プレートは年に数cm動くが,ホットスポットの位置はほとんど変化しない.そのため地表には列になったホットスポットでできた火山やその痕跡が存在する(ハワイ諸島,天皇海山列).


プルーム:ホットスポットの下には,地下深部から物質が上昇する経路が存在する.この経路をプルームと呼ぶ.プルームの根はマントルと核の境界付近の非常に深い所に存在すると考えられ,地球深部で温められて,軽くなった物質が上昇している.

一般に岩石は熱を伝えにくく,熱を効率よく運ぶには,岩石が移動する必要がある.地球ではプルームを通って地下の高温の物質が上昇することで,地球内部に蓄積されている熱を効率よく地表に運んでいる.

マントルに沈み込むプレート
地震波ともグラフィより明らかになった,日本列島周辺のマントルに見られる地震波の高速度異常域は沈み込んだ過去のプレートの残骸であると考えられている.日本列島周辺の奥深くには,過去のプレートの残骸が詰まっており,丁度その場所に地震波の高速度異常があると考えられる.

スーパープルーム
スーパープルーム:マントルに見られる巨大な柱状の形態はマントルの物質の対流を示す.これをスーパープルームと言う.スーパープルームはアフリカと南太平洋の二つの地域の下のマントルに認められ,そこでは深部マントル物質が上昇している.
コールドプルーム:アジア大陸の下にはマントルを加工する巨大な低温の流れがある.これをコールドプルームと言う.

地球内部の大局的な運動は,これらマントルにおける二つの大規模な流れによって支配されていると考えられており,このような考えをプルームテクトニクスと言う.

過去の地学関連のメモ
地球の構成と内部エネルギー
地球の形と重力,・重力異常,・地球の磁気,・重力異常
地球の内部
地球の内部の状態と構成物質,・地殻熱流量
プレートテクトニクス
プレートテクトニクス成立の歴史プレートテクトニクスプルームテクトニクス

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