2015年1月22日木曜日

[Earth Science] 地震と火山 造山運動

造山帯と安定地塊
大陸は全体的に平らであるが,大陸の内部やヘリに山がちな場所がある(ヨーロッパアルプスからヒマラヤへと続く列,6000 - 8000mを超える高山).こうした高い山の列は新生代にプレートの沈み込みがある場所か,その後に大陸が衝突した地帯である.地球の歴史から見ると数千万年という短い間にプレートの沈み込みや衝突によって速報に短縮する変形が行われた地帯が,現在,高い山の列になっている.

造山帯:比較的新しい時代に造山作用を受けた地域.
造山帯の多くは,自身の集中するところであり,また,火山も多く,地殻変動も著しいので,変動帯とも言われる.一方で,それほどの高さはないが,周囲より高い山の列が損じしている地帯がある(北アメリカ大陸東海岸のアパラチア山脈やオーストラリア大陸東海岸のグレートディバイディング山脈など).これらの地帯は,数億年前にプレートの沈み込みや大陸の衝突が起きて高い山の列になり,その後,浸食作用を受けて少し低くなり,深部でできた変成岩や花崗岩が露出している過去の造山帯である.

安定地塊(楯状地):数億年の間,プレート運動による変動をほとんど,あるいは全く受けていない地域(アフリカ大陸,オーストラリア大陸の大半,北アメリカや南アメリカの中央部など).

造山運動
海洋プレートは,水平に移動して,海溝で沈み込む(例えば,環太平洋の多くの場所では,海溝の沈み込みが起きている).
プレートの沈み込む地域では,海側のプレートが運んできた密度の小さい堆積物が大陸縁辺に付け加わって,付加体を作ることがある.
また,島弧の火成作用により列島に火山列を生じたり,深部では大量の花崗岩質マグマ(ケイ長質マグマ)の貫入が起こり広域変動帯が形成されたりする.そして,海洋プレートの沈み込みにより,プレート境界にはひずみが生じ,地震が発生し,断層や褶曲を伴う変形が起こって持ち上げられて山脈を作る.

太平洋型造山運動(コルジレラ型造山運動):花崗岩や変成岩の上昇を主とする造山運動のこと.
沈み込むプレートが大陸を載せていると,初めは海洋プレートが沈み込んで太平洋型造山帯を形成するが,沈み込む側の大陸が海溝に到達すると,大陸は密度が小さく軽いために,十分深くまで沈みこめず,沈み込まれる側の大陸と衝突する.大陸同士の衝突によって押し上げられた大陸地殻の一部は大規模に隆起して大山脈を形成する.

アルプス型造山運動(衝突型造山運動):プレートの衝突で起こる造山運動のこと.
アルプス型造山運動は大陸と大陸のぶつかり合いであり,その後,どちらかの大陸が下に潜り込んでいく.

過去の地学関連のメモ
地球の構成と内部エネルギー
地球の形と重力,・重力異常,・地球の磁気,・重力異常
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プレートテクトニクス
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